民主台湾の孤立を招いた歴史の誤り 阮銘 廖建竜 草思社キョウサン チュウゴク ニ シテヤラレル アメリカ ゲン,メイ リョウ,ケンリュウ 発行年月:2006年12月 ページ数:314p サイズ:単行本 ISBN:9784794215543 阮銘(ゲンメイ) 1931年、上海生まれ。
46年、中国共産党入党、上海市学生民主運動に従事。
48年、燕京大学(現北京大学)入学。
49年〜58年、同大および清華大学青年団委員書記をつとめる。
58年、『北京日報』理論部主任、61年に中共中央宣伝部に転任。
生え抜きのエリート幹部だったが、文化大革命初期の67年、軍事管制小組の隔離審査を受け、69年から4年間、寧夏回族自治区で労働改造を受ける。
77年、改革派の胡耀邦の招聘により、中共中央党校・学術委員会委員兼理論研究室副主任となるも、82年、王震が党校校長に就くと免職処分となり、翌83年には党籍を剥奪される。
その後、88年から2004年まで、コロンビア大学、ミシガン大学、ハーバード大学、プリンストン大学、台湾淡江大学で研究活動に従事。
台湾、香港の新聞・雑誌に論文を多数発表。
02年、台湾国籍を取得。
04年、台湾総統府国策顧問 廖建龍(リョウケンリュウ) 1943年、台湾生まれ。
59年、東京大学農学部卒業。
農学博士。
香港および台湾企業の中国市場への進出事業に携わる。
90年代から、中国と台湾の政治・経済問題の研究に従事。
雑誌に評論多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 序言 自由の世紀における荒唐無稽な話/1章 ヤルタ会談からニクソン訪中まで(1941ー1972)/2章 カーター政権の「断交、米軍撤退、条約破棄」とトライアングル・バランスの崩壊/3章 蒋経国対〓(とう)小平の歴史的な賭け/4章 中国の「天安門事件」と台湾の「静かなる革命」/5章 クリントンと江沢民の「蜜月」、李登輝の「独立宣言」/6章 ブッシュの自由戦略と胡錦涛の新奴役制度の台頭/結語 自由の世紀のなかの荒唐無稽な状況に終止符を打つ アジアにおいて冷戦は終結していない。
自力で民主化をなしとげながら、国際社会のなかで孤立する台湾。
ソ連崩壊を教訓として新たな開放型独裁体制に転じた中国。
自由国家の盟主をもって任じながら、共産中国にダブルスタンダードをとるアメリカ。
台湾海峡を挟んで、共産主義と自由・民主との激しいせめぎあいが続いている。
ニクソン・キッシンジャーと毛沢東、カーター・ブレジンスキーと〓(とう)小平、李登輝と江沢民、クリントンと江/沢民、ブッシュと胡錦涛。
共産党統治の本質を知悉する元エリート幹部が、米・中・台歴代首脳の対立の構図を活写。
「大西洋憲章」の理念に背いたローズベルトのヤルタの密約を遠因として、戦後アメリカがいかにして共産中国への対応を誤り、こんにちの台湾危機を招くにいたったかを明らかにしていく。
東アジア情勢の今後を見通すための必読の書。
本 人文・思想・社会 政治